今回は、歴史に残る逸話を元にお金について学んでいきましょう。
本記事のテーマは「複利の恐ろしさ」です。
「インドの賢者シーシャパンの物語:複利の驚異的な成長」
「ある昔、インドには賢者シーシャパンという哲学者が住んでいました。彼は数学的な教訓を通じて、人々に時間と複利の力を教えることを得意としました。彼の教えは、私たちの日常の判断に深い影響を与えるものであり、その物語は今もなお語り継がれています。」
※理解しやすいよう、内容を一部変更・修正を加えています。
本文:
「ある日、シーシャパンはある王のもとを訪れました。彼は非常に堅実であり、国を繁栄させる最大の原理を見つけたと王に伝え教えを解きに行ったのです。
まず初めにシーシャパンは王に対し、チェスのマス目にわずかな数の麦粒を置くよう提案しました。最初のマス目には1つ、次に2つ、さらに次のマス目には4つの麦粒と。マス目が1つズレるごとに”倍にして置く”というものです。
この提案に王は憤慨しました。
「時間の無駄だ。数粒の麦遊びをしている時間など俺にはない」と
ところが、物語はここから興味深い展開を迎えます。最初は小さな麦粒から始まりましたが、マス目が進むにつれて、その数は急速に増加します。王は見る見るマス目を見るのが恐ろしくなり
ついに64マス目に達したとき、王は驚愕の事実に直面します。なんと、初めは数個から始まった麦粒が、国内最大権力者の王でも持っていない数の麦粒の量を必要とするほど莫大な数になってしまったからです。
その数、約18,446,744,073,709,551,615個…
シーシャパンは王に言います
「この原理は”複利”というものです。初めは小さくとも、月日が経つごとに雪だるものように成長し、莫大な数に変化する。お分かりいただけたように、複利は国に莫大な利益をもたらします。しかし同時に莫大な不利益を被る可能性もある。国民は、この原理及びもたらす結果を知る必要があります。」
教訓
この物語は私たちに、複利の驚異的な成長を示唆します。最初は小さな投資や努力でも、時間とともにそれがどれほど大きくなるかを理解することが大切であると。
しかし、それと同時に複利の恐ろしさも示唆しています。複利による金貸しなど、複利は良くも悪くも人生を大きく変えてしまうことを十分に理解する必要があります。
複利の力を知り、賢明な判断を重ねていくことで、私たちはより豊かな未来に向かって歩むことができるでしょう。
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