金融辞書

円高

円高(えんだか)とは、日本円の価値が他の通貨に対して上がることを指します。これが起こると、例えば1ドルあたりの円の価格が下がり、1ドルを得るために必要な円の量が減ります。



円高の主な原因は以下の通りです:
 ◉金利差: 日本の金利が他国より高い場合、投資家は日本に資金を移動させます。これにより円の需要が増え、円高が進みます。

 ◉経済状況: 日本の経済成長が他国よりも早い場合、円の魅力が増え、円高になります。

 ◉貿易収支: 輸出が減り、輸入が増えると円高に寄与します。円が国際的に使われる量が増えることで、円の価値が上がるのです。



円高の影響としては、輸入品の価格が下がるため、消費者にとっては物価が安くなりますが、輸出企業にとっては不利に働き、競争力が低下する可能性があります。また、企業の利益が減少することで、日本の経済全体にマイナスの影響を与えることもあります。