民間保険、とりあえず加入しておいたら安心という考えでいくつも入ってしまってはいないでしょうか?堅実な資産管理を進めるにあたって、保険の入りすぎは重要なポイントとなってきます。最低限の知識と判断軸を知り賢くお金を守っていきましょう。
今回は、保険の内容ではなく、民間保険の加入について考える際の重要ポイントについて簡潔に解説していきたいと思います。
保険加入における考え方
保険の種類は多岐に渡りますが、基本的に加入を考えるにあたっての判断軸は変わりません。
1.確率と損失 備えを考える
③・④ =損失が少なため、確率関係なく貯蓄で備えましょう
② = 貯蓄では賄えない場合、保険で備える必要が出てきます。
※1 損失が大、確率も高のものは日本では存在しないと考えて大丈夫です。
保険は、自分の力で賄えない時の最終選択肢と考えましょう。全てを保険で補おうとしたら保険料だけで多額の支払いとなります。貯蓄&投資→保険です。
2.社会保険でカバーできる範囲を知る
日本の社会保険は、非常に手厚いとされています。まずは、現在加入ずみの社会保険の内容を十分に理解し、どこまでカバーできるかを知ることで民間保険が必要になるかを判断することが可能になります。
例えば、社会保険制度にある”高額療養費制度”や”傷病手当金”を知っているかどうかは、民間医療保険に加入するかしないか、どの程度の保障内容にするかの判断に大きく関わります。
保険を選ぶ際の考え方
保険の種類は、対象や目的、運営方法など多岐に渡ります。下記は、保険を選ぶ際特に重要な要素を挙げさせていただきました。
①リスクの評価
自身や家族がどのようなリスクにさらされているかを評価します。リスクはライフスタイルによって大きく異なります。家族や配偶者の有無、健康状態や職業、生活環境などを考慮し、どの種類の保険が必要かを十分吟味しましょう。
②目的を明確にする
何のために保険に入るのかを明確にしましょう。ここが曖昧だと、いくつも似たような民間保険に加入する可能性が出てきます。
前述しましたが、貯蓄&投資での備えが第一です。目的を明確にした上で、貯蓄&投資で備えが可能と判断したら保険加入を見送ることが賢明です。
③保険の種類を選ぶ
保険の必要性やリスクの評価に基づき、具体的な保険の種類を選びます。生命保険、医療保険、学資保険など、ライフステージや目的に応じて選択します。
※①〜③を終えた後、会社の選定や収支に見合った保険料、契約内容などのフェーズに移行します。
まとめ
「保険はとりあえず入った方が良い」は大きな間違いです。加入する必要があるのか、ある場合自分のライフスタイル&目的に応じた保険は何かを十分吟味しましょう。
本記事は、民間保険の考え方について重要な項目のみを記載させていただきました。しかし、堅実な資産管理を進めるにあたっては本記事の考え方は非常に大切となってきます。
基本を理解し、各保険の制度など応用編へと進んでいきましょう。