保険

【初級】『貯蓄型保険』とは…? | 加入して後悔しないよう、十分な理解を!!

現代は、保険の種類も多岐に渡ります。その中の大きな枠組の一つが「貯蓄型保険」

今回は、貯蓄型保険とは何かというところから、メリット・デメリットの理解、保険の種類を理解し加入及び保険の選定を堅実に実行するための知識を身につけていきましょう。

貯蓄型保険とは?制度と仕組み

貯蓄型保険は、保険と貯蓄を組み合わせた商品です。これは、将来のリスクや資金の準備のために、一定の期間保険料を支払い、保険の給付がある場合に備える一方で、一定の貯蓄を積み立てることができる保険です。

 

貯蓄型保険のメリット

貯蓄型保険といっても、多様な種類があるためそれぞれにメリットは異なります。本章は基本となる共通メリットを記載しております。

①保障と貯蓄の一体化:⚪︎

貯蓄型保険は、保険と貯蓄を組み合わせて提供するため、将来のリスクに備えつつ資金を積み立てることができます。

②予期せぬリスクへの備え:

保険なので、突如としての病気や事故にへの備え、将来の不測の事態に備えることができます。これは自身や家族の安全網として役立ちます。

③長期的な資産形成:⚪︎

貯蓄型保険は一定の期間にわたって保険料を支払うため、長期間にわたって資金を積み立てることができます。

④税制優遇:◎

一部の地域では、貯蓄型保険に対する税制優遇措置がある場合があります。保険料の一部や給付金が特定の条件下で非課税もしくは軽減税率が適用されることがあります。

⑤家族の保護:

貯蓄型保険によって、家族や依存している人々を将来の不測の事態から守ることができます。特に給付の一部が死亡給付として支払われる場合、家族への経済的な安心感が得られます。

⑥強制的な貯蓄習慣:◎

保険料の支払いが継続的に必要であるため、貯蓄習慣が身につく助けになる場合があります。将来のための資金を積み立てる意識が高まるでしょう。

 

貯蓄型保険のデメリット及び注意点

①低い利回り:◎

貯蓄型保険は、一般的に他の投資商品(例: 株式、債券、投資信託)よりも利回りが低い場合があります。保険料の一部が手数料や保険料として差し引かれ、また保険会社の運用成績に左右されるため、成長が鈍い場合があります。

投資は、1%が大きな利益だということを念頭に置いておきましょう。手数料で利益の3%取られるとなったら、それは手元に来る利益がほぼないと考えても良いです。(投資や投資信託については↓)

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②解約手数料:◎

一部の貯蓄型保険には、契約を解約する際に手数料がかかる場合があります。これによって、途中で契約を解約した場合、元本が減少する可能性があります。

③柔軟性の欠如:◎

契約を締結した後、支払いの変更や解約が制限される場合があります。急な資金需要があった場合柔軟に対応できない可能性や、保険契約時のライフスタイルや時代背景にあった保険内容でも、20年後には生活も医療技術なども大きく変化しているということを頭に入れる必要があります。

④保険料の高さ:

他のタイプの保険に比べて、貯蓄型保険の保険料は一般的に高い場合があります。これは、保障要素と貯蓄要素を両方含んでいるためです。

⑤リスク分散の不足:

貯蓄型保険は一般的に保守的な運用が求められるため、リスクを取る機会が限られます。したがって、高いリターンを期待する場合には向かないかもしれません。

⑥遺産相続の制約:

一部の貯蓄型保険は、特定の条件下でのみ給付が行われる場合があり、相続人が受け取れないことがあります。

 

具体的な貯蓄型保険の種類

貯蓄型保険には、多くの種類がありますが、今回はその中でも代表的なものをいくつか紹介していきます。

1. 個人年金保険

個人年金保険は、将来のリタイアメント資金を積み立てるための商品です。保険料を支払い、一定期間後に年金として受け取ることができます。この商品は将来の年金受給を安定させるために利用されます。

3. 学資保険

学資保険は、子供の大学などの教育費を賄うための商品です。将来の学費の負担を軽減するために利用され、大学進学時に一時金が支払われたり、毎月の積立金が子供の学費として使える仕組みです。

4. 個人資産形成型保険

個人資産形成型保険は、将来の資産形成を目的とした商品で、保険料の一部が資産運用に回されます。将来のリタイアメント資金や大きな支出のための資産を築くために利用されます。

5. 生命保険終身保険

終身保険は、一生涯にわたって保険料を支払い続け、被保険者が亡くなった際に遺族に死亡保険金を支給する商品です。貯蓄要素を組み合わせたものもあり、将来の資産形成と保障を両立させます。

6. 長期の結婚資金準備型保険

長期の結婚資金準備型保険は、結婚式や新居の資金を準備するための商品です。保険期間中に保険料を支払い、結婚や新居購入時に一時金が支給されます。

 

実際に入る?入らない?

保険の加入について、基本的な考え方は↓

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特に貯蓄型保険は、まず目的を明確にする。後に加入するか、加入するならどの保険にするかを選択することが賢明です。

《なぜか?》

デメリットでも記載していますが、

目的が投資なのに、元本保証されている且つ保険機能もあるからという安易な考えで貯蓄型保険を選ぶのは絶対にやめましょう。なぜなら記載した通り、利回りは低い・途中解約するには元本割れの恐れがある・手数料が高いなど投資商品と考えたら明らかに優良な投資先ではないからです。

なぜ貯蓄型保険を選ぶ必要があるのか、自分の目的と保険のメリットとデメリットを十分考慮した上で、賢明な判断をしてください。

 

もう一つ大切な点として、、

保険を考える際、まず下調べとして自分で保険について知識をつけることが非常に大切となります。保険会社の営業の方はプロなので、知識がない状態で保険会社に行くとどうしても保険は買うメリットばかりだと思わされます。否が応でも納得してしまいます。

頭の中で是非を判断できる知識量を先に蓄えておきましょう